史上稀に見る激戦はチーム・レブロンが勝利、カワイ・レナード「MVPはコービーに捧げる」

2月16日(日本時間17日)、シカゴ・ブルズの本拠地ユナイテッド・センターで、NBAオールスター2020の本戦が行われ、最後までもつれる激闘をチーム・レブロンが157-155で制した。コービー・ブライアントMVPアウォードには、30得点、7リバウンド、4アシストを挙げたチーム・レブロンのカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)が選出されている。 第1クォーターは、3ポイントシュート4本連続成功のレナードを軸に、チーム・レブロンが53-41と先手を取る。しかし、第2クォーターに入るとチーム・ヤニスが逆襲を開始。キャプテンのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が豪快なダンクを含む連続得点でチームをけん引すると、残り1分42秒にはパスカル・シアカム(トロント・ラプターズ)のレイアップによって遂に逆転。勢いに乗るチーム・ヤニスはトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)が前半終了間際に放った3ポイントシュートが決まり、9点リードで試合を折り返す。 第3クォーター、前半の良い流れをキープするチーム・ヤニスはジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)のアリウープダンクで、残り9分20秒にリードを17点にまで広げる。しかしチーム・レブロンは、ここからレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の奮闘によって9点ビハインドにまで盛り返す。 第4クォーターは、今回導入された新ルールが適用され、時間無制限、第3クォーター終了時にリードしているチームの得点にブライアントの背番号24を加えた得点に到達したチームの勝利となる。チーム・ヤニスが133-124とリードして第3クォーターを終えたことで、157点が最終目標得点(ターゲットスコア)となった。 チーム・レブロンが反撃を見せ、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)の3ポイントシュートで146-146と追いついた後は、一進一退の攻防が続く。先にチーム・レブロンがジェームズの得点で156-153と勝利目前となるが、チーム・ヤニスもエンビードのフリースロー2本成功で迫る。 迎えたチーム・レブロンのオフェンスで、ジェームズがゴール下への切れ込んだアンソニー・デイビスにパスを通してファウルを獲得。今回の開催地シカゴ出身のデイビスは1本目を外すも、2本目を成功。近年では見られなかった、最後までどちらが勝つのか分からない好ゲームは、チーム・レブロンが勝利して幕を閉じた。 『Yahoo Sports!』はMVPを受賞したレナードのコメントを次のように紹介している。 「俺にとって意味のあるものだ。最初にコービー・ブライアントMVPアウォードのトロフィーを受け取った気持ちを言葉で表現することはできない。コービーが俺のためにしてくれたすべてに感謝している。これまでの会話やワークアウトについてありがとうと言いたい。この賞は彼に捧げる」 勝負を決めるフリースローを沈めたデイビスは、「チームには、最初の1本目を外して、地元で自分により多くのプレッシャーをかけるつもりと言っていた。実際、1本目を外したけど感触は良かった。観客は熱狂し、チーム・ヤニスはブーイングをしていた。そこで、俺は自分によりプレッシャーをかけたかったことを確認し、2本目を決めたんだ」と振り返っている。

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