ボルボは価値ある環境車を提供【輸入車ブランドに聞きました2021】

2021.01.27 自動車ニュース webCG 編集部
ボルボ発の量産型EV「XC40リチャージ」。日本では2021年内にも受注が開始される。
ボルボ発の量産型EV「XC40リチャージ」。日本では2021年内にも受注が開始される。拡大

2020年は、パワーユニットを刷新した最新モデルを続々とローンチしたボルボ。対する市場の動きはどうだった? 2021年の導入計画と合わせ、インポーターであるボルボ・カー・ジャパンに聞いた。

2020年8月に国内販売がスタートした、「XC40」のPHEV。現在ボルボでは、全車種でPHEVを展開している。
2020年8月に国内販売がスタートした、「XC40」のPHEV。現在ボルボでは、全車種でPHEVを展開している。拡大
かつて「Twin Engine」と呼ばれていた、ボルボのPHEV。2021年モデルから、その名称は「リチャージプラグインハイブリッド」に変更される。
かつて「Twin Engine」と呼ばれていた、ボルボのPHEV。2021年モデルから、その名称は「リチャージプラグインハイブリッド」に変更される。拡大
基幹モデル「V60」。ボルボ・カー・ジャパンによれば、この「V60リチャージ プラグインハイブリッドT6 AWDインスクリプション」のほか、エントリーモデル「V60 B4モメンタム」もおすすめとのこと。
基幹モデル「V60」。ボルボ・カー・ジャパンによれば、この「V60リチャージ プラグインハイブリッドT6 AWDインスクリプション」のほか、エントリーモデル「V60 B4モメンタム」もおすすめとのこと。拡大
フロアにバッテリーが敷き詰められたEV「XC40リチャージ」のベアシャシー。WLTCモードで400kmの航続距離をうたう。
フロアにバッテリーが敷き詰められたEV「XC40リチャージ」のベアシャシー。WLTCモードで400kmの航続距離をうたう。拡大
フロントボンネット下にエンジンを搭載しないEVの場合、同じ場所がラゲッジスペースとして利用できる。
フロントボンネット下にエンジンを搭載しないEVの場合、同じ場所がラゲッジスペースとして利用できる。拡大

豊富な電動化モデルに注目

――2020年は、ボルボ・カー・ジャパンにとってどんな一年だったのでしょうか?

コロナの影響で、特に上期は受注・登録ともに厳しい環境でしたが、下期に入り改善傾向が顕著になり、受注ベースでは前年比8.5%増と好調に推移しました。

下半期に受注が増加した主な要因の一つとして、48Vハイブリッドを含む電動化モデルに対するお客さまの反応が非常に良かったことが挙げられます。「全車電動化」に伴うディーゼルモデルの販売終了や、売れ筋であった「V40」シリーズの販売終了などの影響が懸念されましたが、電動化に対するお客さまの評価はわれわれの予想を上回るものとなり、第4四半期における「リチャージプラグインハイブリッド」モデル(PHEV)の受注割合は10%に達しています。

また、ボルボ正規ディーラーで販売された中古車に関しては、上半期の減少分をリカバーし、前年比102%の7882台と堅調に推移しています。

――現在、お客さまから人気を集めているモデルはどれですか?

登録台数でみると、「XC40」「V60/V60クロスカントリー」「XC60」の順になります。

XC40は若い方からご年配の方まで、広い年齢層のお客さまに受け入れていただいています。V60は拡大傾向にあった車幅を新型では狭くしたこともあり、使い勝手が良いことも評価されています。またXC60は、グローバルではボルボのベストセラーカーであり、安定した人気を得ています。

2021年におすすめしたいモデルは、やはりPHEVです。全車種(XC40、S60、V60、XC60、V90、XC90)にラインナップしていますので車種を問わずボルボPHEVの魅力をしっかりお伝えしていきたいと考えています。

また昨年秋に一部改良して商品性が大幅に向上した「V60 B4モメンタム」も推したい一台です。500万円ジャストで、非常に高いバリューを持ち合わせていますので価格重視のお客さまに訴求したいとも思っています。

――アナウンスできる範囲で、2021年の新型車の導入スケジュールを教えてください。

年内に電気自動車(BEV)の受注が始まる予定です。その他は既存モデルの商品性をしっかりアピールしていく一年になるかと思います。

――ファンとユーザー、webCG読者にヒトコトお願いいたします。

ボルボは創業から一貫して「人を守ること」を第一にクルマをつくってきました。同時に、クルマが地球環境に及ぼす影響を憂慮し、環境問題の解決・技術開発に、責任と自覚を持って取り組んできた自動車メーカーです。

そして今、環境問題の解決のためにボルボが推し進める電動化、リチャージの第1段階として、業界に先駆けて全モデルをハイブリッド化しました。

次の世代に、胸を張って手渡せる未来をつくるために。

「人」を守ること。「人の未来」も守ること。これがボルボの考えるテーマです。そんな思いを詰め込んだボルボの電動化モデルにぜひご試乗いただければと思います。

(まとめと編集=webCG 関)

関連キーワード:
XC40, XC60, V60, ボルボ, 自動車ニュース