2802 味の素 東証1部

 7月31日発表時点の2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で売上のみ+8.8%の1兆1,870億円の見通し。営業利益、経常利益は発表なし。

 2012年11月16日の1,077円を安値にアベノミクス相場にサポートされて上昇。2016年2月1日の3,161円でピークをつけ、ここから下降トレンド(A)に転換。

 この下降トレンド(A)の中で11月9日の2,020円で当面の底打ちとなり、12月19日の2,435円まで上昇したところで下降トレンド(A)にアタマを押さえられ、再下落し、2017年4月20日の2,097円まで下落しました。

 ここを安値に反発し、6月21日には2,544円をつけ、直近高値の12月19日の2,435円を上回りました。そして、ここを高値に9月8日の2,096円まで下げて、4月20日の2,097円に対するほぼダブル底の形となって反発に転じているところです。

 

6644 大崎電気工業 東証1部

 7月31日発表時点の2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益は-12.9%の67億円、経常利益は-9.8%の67億円の減収・減益の見通し。5月10日の予想と変わらず。

 2012年10月11日の365円で底打ちし、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて、2014年12月24日に879円で当面のピークをつけました。ここからの調整で2015年9月29日の566円、2016年1月21日の571円と二点底をつけて上昇トレンド(A)を形成しました。

 この中で2016年11月9日の900円を安値に急騰となって、上昇トレンド(A)を上放れ。12月29日の1253円、2017年2月1日の1,290円と二山形成した後、買われ過ぎからの下落と、その後2018年の3月期の業績下方修正を受けて調整入りとなりました。4月13日の873円まで下落の後、自律反発となって5月9日の969円まで上昇後、下降トレンド(B)入りとなりました。

 この中で下値の下げ方を見ると、4月13日の873円から急角度の下降ライン(1)、そして5月29日の825円を安値に緩やかな下降トレンド(2)に。さらに8月9日の810円からは緩やかな上昇ライン(3)となって、この中で10月10日に879円で買い転換となっています。

 現時点では、3月期の下方修正を織り込んで底を確認した形といえます。

 

2659 サンエー 東証1部

 10月5日発表時点の2018年2月期本決算予想は、2017年2月期比で営業利益+0.5%の150.83億円、経常利益+0.2%の154.35億円とごく小幅の増収・増益の見通し。4月6日時点、7月4日時点の見通しと変わりません。

 2015年2月9日の3,720円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で7月29日の6,490円をピークに下降トレンド(B)へ転換。10月26日の4,570円で底打ちとなり、その後は4,500円水準を安値とし、5,830円水準を高値とするボックス相場(D)へ移行しています。

 この中で2015年8月15日の4,570円をつけた後、10月27日の5,850円まで上昇し、もみあって今年の1月4日の5,760円を二番天井に下降トレンド(C)となりました。この下降トレンド(C)の中で4月11日に4610円の安値をつけて、5月8日の5,260円まで反発して再下落となってもみ合いに。その後、9月5日の4,720円を安値に反発して下降トレンドを横もみで抜け、10月6日に5,020円で買い転換となっています。

 

6952 カシオ計算機 東証1部

 8月2日発表時点の2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益+11.0%の340億円、経常利益+22.0%の320億円の大幅増収・増益に回復の見通し。

 2012年11月13日の540円を安値にアベノミクス相場にサポートされ、上昇トレンドが継続。2015年12月8日の2,884円でピークをつけ、もみ合った後12月30日の2,868円で二番天井をつけて、下降トレンド(A)に転換しました。

 この下降トレンド(A)の中で2016年8月3日の1,231円、11月9日の1,207円と二点底をつけて反発し、下降トレンド(A)を上に抜けて今年1月5日の1,766円まで上昇しました。ここから押し目を入れて2月3日の1,462円を安値にもみ合った後、8月2日には1,910円まで上昇。1,501円まで押し目を入れて反発に転じているところです。

 

 

2593 伊藤園 東証1部

 9月1日発表時点の2018年4月期本決算予想は、2017年4月期比で営業利益+3.8%の226億円、経常利益+2.2%の220億円と増収・増益の見通しで、6月1日時点の見通しと変わらず。

 チャートの形は、2014年12月17日の2,052円を安値に、上向きの末広がりの上昇となっています。この中で2014年12月17日の2,052円から2015年の8月14日の3,140円まで上昇し、2016年9月16日の2,390円の安値から7月7日の4,070円まで上昇。8月31日の3,050円の安値から今年の6月1日の4,670円まで上昇し、9月6日の3,755円まで下げて買い転換となっています。

 上向きの末広がりの上昇の中で下値斜線(A)に到達すると反発し、上値斜線(A´)に到達して反落という動きになっています。業績は安定しており、今年の6月1日の4,670円からの下げは9月6日の3,755円で止まる可能性があり、下げたとしても、あとわずかということになります。